空手の組手ではさまざまな蹴りが使えますが、中でも裏回し蹴りは使用率が高い蹴り技です。
しかし、高校や大学で新しく始めた方は、うまく使いこなせないというケースが多く見受けられます。
今回はそんな方へ向けて、裏回し蹴りの3つのコツをご紹介します。ぜひ参考にしてください!
裏回しとはどんな蹴り?
裏回し蹴りは、回し蹴りと反対の方を足の裏で蹴る技です。
上段への攻撃のみ認められており、決まれば3ポイント獲得できます。
蹴り技の中ではとても使用率の高い技ですね。
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【空手】回し蹴りのやり方を解説!そのまま使えるテクニック4つも!
つまり、空手の回し蹴りのいちばんのコツは、「回さないこと」なのです。
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裏回し蹴りの3つのコツ
裏回し蹴りのコツを3つご紹介します。
裏回しの3つのコツ
- 股関節を折りたたむ
- 足先のスナップ
- 後傾
裏回し蹴りのコツ①股関節を折りたたむ
裏回し蹴りは、蹴り足の股関節をたたんで太ももを引き寄せるように蹴りましょう。
胸の前に抱え込んで、かかと落としのようなイメージで蹴ると、高くてきれいな裏回しができます。
↓下のイラストは、腰を内側に回して股関節が伸びた状態での蹴りとなっています。
このような裏回し蹴りは、下から回すことになるため少し遅く、決まりにくいです。
裏回し蹴りのコツ②スナップ
裏回しは膝が曲がった状態で蹴りを決め、伸ばして引き足を取る蹴り技です。
この、「曲げ(決め)→伸ばし(引き足)」の流れをスナップで行いましょう。
引き足が強調されるので、キレのある裏回し蹴りになりますよ。
裏回しのコツ③体を後傾させる
裏回しは中段蹴りがないので、上段まで届く蹴りでなければなりません。
そのためには、柔軟性はもちろんですが体を後傾させるのもポイントです。
体が柔らかくなくても、体を後ろへ倒すだけで蹴りに高さをだせます!
裏回し蹴りを使いたいシーン
裏回しの基本的な動作が身についたら、実際に組手で使ってみましょう。
ここでは、裏回しを使いたいシーンをご紹介します。
連続突き攻撃に対するカウンター
裏回し蹴りが最も効果を発揮すると言っても過言ではないシーンです。
相手の突き攻撃をパックスウェーで切り、その体勢を利用して裏回しを決めます。
特に、背の高い選手がこれを使えると相手はなかなか入って来れません。
下の記事は、カウンターの裏回し蹴りについて詳しく解説した記事なのでぜひ読んでみてください。
組んでからの裏回し
組んでからの蹴りとしても裏回しが有効です。
本来は、「組み合う=0距離」なので、突きすらも決めにくい距離間です。
しかし、裏回しは足を曲げて蹴るという特性上、組んでからも3ポイントを狙える蹴りです。
ただ、難易度は高く、普通に裏回し蹴りが蹴れるだけではこの技は使えません。
高い柔軟性と足のコントロールが必要です。
まとめ
今回は、裏回し蹴りについて概要やコツを解説しました。
特に、カウンターとしては非常に強力な技なので記事を参考にして、ぜひ練習してみてください!