技の解説

【空手】上段逆突き2種類を徹底解説!【組手の技解説】

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上段逆突きは組手の試合で使える技の中でも最も万能と言っても過言ではない技です。今回は上段逆突きについて、突き方や使い方、注意すべき点などを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

 

監督
上段逆突きは組手では必要不可欠な技です!しっかり身につけましょう!

 

上段逆突きの2種類の突き方

上段逆突きには、大きく分けると2パターンの突き方があります。それぞれを別々に解説していきますね。なお、以下の文章内では上段逆突きを省略して「逆上」と表記します。

 

踏み込みの上段逆突き(普通)

上段逆突き

まずは通常の逆上です。前足で踏み込みながら後拳で上段を突きます。後拳で突くので、しっかり腰を入れて長く突けるようにしましょう。前拳で相手の前拳を落としながら突けるとなおいいですね。

 

 

ノーモーション逆上

高速上段突き

もうひとつのパターンは、踏み込まない逆上(ノーモーションや高速上段突きとも)です。文字通り、前足の踏み込みをなくし、上体を前に倒すことで逆上を届けます。膝と股関節を抜くように突き出すと素早くて悟られにくい動きになります。

 

こちらの突き方は、踏み込むより圧倒的に素早く、また相手に悟られにくい逆上です。しかし、踏み込まないために距離はあまり伸びません。なので踏み込む逆上より近場に向いた逆上と言えます。(組んだ時を除きます)

 

通常の上段逆突きのポイント

踏み込んで突く上段逆突きのポイントを解説していきます。ポイントは、

ポイント

・逆体相手に有効

・近場での突き攻撃は逆上

・遅くならないよう注意!

これらの3点です。それぞれ解説していきます。

 

逆体相手に有効

逆上は、自分と構えが反対の相手に有効です。なぜなら、逆上は相手の背中側に踏み込み、厄介な逆体の前拳を自分の前拳で落としながら突けるからです。なので、自分と逆体の選手には逆上を狙っていきましょう。

 

監督
できる限り外側を取るというのは、逆体と組手をするときのセオリーです!

 

近場での突き攻撃は逆上

相手と組んだ時の突きは、普通逆上を使います。バックステップや相手を押すことで一瞬でほんの少し間合いを作り出してから突きましょう。この時、生み出した距離にもよりますが、腰を入れず引き手を大きく引いてアピールするといいですよ。

 

遅くならないよう注意!

技が遅くなってしまうことには注意しましょう。逆上は腰を入れる必要があるので刻みなどより遅くなりやすいです。なので、特に攻撃で使う場合には、カウンターをもらわないために、悟られやすい動きをしたりモタモタしないように気をつけましょう。

 

ノーモーションの逆上のポイント

ちょっと難しいノーモーションの逆上ですが、使いこなせると便利な技です。ポイントは、

ポイント

・相手に気づかれにくい

・比較的近場で使う

・伸びあがらないよう注意

これらの3点です。それぞれ解説していきます。

 

相手に気づかれにくい

踏み込まない方は、上体を倒すだけなので、足の動作が必要ありません。なので技の起こりが出にくく、悟られにくい突きが出せます。無駄な動作をせず、脱力による勢いを利用して瞬時に相手に突きを届けましょう。

 

監督

もちろん、場合によっては前足を少し前に出したりすることはありますが、踏み込むよりは技の起こりが発生しにくいです!

 

比較的近場で使う

足の位置が変わらないので、リーチは少し短くなります。また、突いた後に少なからず相手に寄りかかって体勢を保ち、残身を取る必要もあります。なので踏み込むより少し近い距離で使うようにしましょう。

 

伸びあがらないよう注意

ノーモーションの逆上で気をつけたいのは、伸び上がってしまうことです。これは上体を倒すことをためらってしまうのが原因です。ノーモーションの逆上は相手に倒れかかるつもりで突くといいです。その方が速く、長い突きになるので思い切りましょう!

 

 

まとめ

今回は組手の突き技の1つである逆上を踏み込みありと踏み込みなしのノーモーションの2種類に分けて解説してきました。まずは踏み込みの逆上を習得して、攻めにも近場にも使えるようになりましょう。

 

監督
踏み込みありの逆上は組手の基本技です。しっかり覚えたらノーモーションにもチャレンジしてみてくださいね!

 

 

 

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