今回は、空手の組み手において要と言っても過言ではない、カウンターの中段突きについて徹底解説していきます。これが身についていることが組手選手として当然ともいえる技です。記事を参考にして必ずマスターしてください!
カウンターの中段突きは組手に必須の最強技
カウンターの中段突きは、空手の組手において基本中の基本です。
相手のレベルにはよりますが、極めればこの技一本でも通用します。
それくらい重要なカウンターです。
中段突きカウンターの強みと弱み
ここでは、中段突きカウンターの強みと弱みについて解説します。
中段突きカウンターの強み
カウンター中段突きの強みとして、以下の2点が挙げられます。
- どんな突き攻撃にも有効
- 上段との相打ちに強い
カウンターの中段突きは全ての突き攻撃に対して有効で、特に、上段突きに対しては遅れさえしなければほぼ確実に旗を取れます。
そして、組手の攻撃技といえば基本上段突きなので、最も効果的なカウンターと言えるのです。
中段突きカウンターの弱点
カウンター中段突きの弱点としては、以下の3点が挙げられます。
- 突いた後の機動力が比較的低い
- 蹴りへのカウンターには使えない
- 空振りすると無防備
弱点は、突いた後少し無防備になる点です。
中段突きは腰を落として突くため、次の行動に映るのに若干のタイムラグができます。
また、中段突きカウンターは蹴りを潰すことはできません。
蹴りを潰すには、刻み突きの先の先カウンターが適しています。
補足
弱点ではありませんが、 習得には非常に高い瞬発力と勘が必要です。
これは習得のハードルが高いというだけで、決してネガティブなことではありません。
瞬発力は地道なチューブ練習などの積み重ねで鍛えられますし、勘についても誘いやカウンターの心構えを学び実践経験を積むことで鍛えられます。
カウンター中段突きの動作
それではカウンター中段突きを詳しく解説していきます。動作ごとにポイントを解説します。
誘い
カウンターの基本です。相手の突きを誘う体勢に入ります。
つまり、いつでもカウンターに入れるように準備しておくということです。
カウンターは緊急対処でなく、準備された「攻撃」でなければいけません。
誘いについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
ポイント
- スグに突ける大勢を整える
- 相手の突きを誘う
中段突き
中段突きのコツは、相手の突きをしっかりかわすことです。
そのためには前足の踏み込み位置を気持ち外側にすることで、突きの軌道から外れることができます。
さらに、前拳で相手の突きを受けましょう。
また、相手に遅れないためには、素早く踏み込むことが重要です。
そのため、前に進む意識よりは、その場で腰を落とすような意識で迎え撃ちましょう。
ポイント
- 外側に踏み込み、相手の突きの軌道から外れる
- その場に素早く踏み込む
引手・残身
相手の攻撃に遅れないためには、引手も重要です。
引手が遅れると、それだけで印象が変わります。
突きを届けたら素早く引手と残身をとってください。
ポイント
- 相手より早く引手を取る
- 残身でアピール
まとめ
今回は、中段突きによるカウンター攻撃について解説してきました。
カウンターとして最も基本的な技でありながら、これさえできれば戦えるといっても過言ではない技です。
記事を参考にぜひ身に付けてください!