逆突きから入る連突きである逆逆は非常に強力な技です。しかし、経験の浅い選手はなかなか使いこなせていない方が多く見受けられます。
そこで今回は、逆逆について動作・コツ・メリットデメリット・使いたいシーンなどを徹底解説します!
逆逆とは?
様々な表現があるかと思いますが、この記事では逆突き→逆突きの連続攻撃を「逆逆」と表現して解説していきます。
「逆上逆上」や単に「ワンツー」と呼ぶ方もいるかもしれませんが、逆逆で統一させていただきます。
以下の記事ではワンツーのコツを解説しています。2パターンありますので、ぜひ併せて参考にしてください!
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ワンツーに様々なパターンの突き方があるように、逆逆にも色々な突き方があります。
この記事では、筆者が最も有効だと考えている「踏み込まない逆逆」の突き方のテクニックをご紹介していきます。
逆逆の動作をイラストで見てみよう!
ここでは、逆逆のイメージがつきやすいようイラストを使って動作とコツの解説をしていきます。
構え
1本目
1本目の逆上を突きます。単発の逆上と違って前足は踏み込んでいません。コツは以下の2点です。
・1本目で決めようとしない
動き出しは、膝と腰の力をすっと抜き、倒れる勢いを利用して前に出ましょう。こうすることで力みが出にくくなり、相手に悟られにくい突きになります。
また、この技は2本目の逆突きでしっかり決めに行くので、1本目の逆突きは決めようとしなくてもOKです。
2本目
1本目を突いた直後に2本目の逆突きを突きます。コツは次の通りです。
・体を相手の背中側に倒す
・引き手は腰をぶつけるように
足の着地を待たずに2本目は突いてしまってください。1本目を突いたらすかさず決めに行きます。
突くときは、体を相手の背中側に少し傾けながら突くのがポイントです。自分の顔を突きに隠しつつ、背中側からの攻撃というアドバンテージを活かしましょう。
また、前足をその場に置いて前傾で出て来ているので、体勢を戻す必要があります。なので、引き手の時に腰を相手にぶつけるように押し出しましょう。
相手は背中側から突進されているようなものなので、反応に遅れるとダッキング以外の選択肢がなくなります。
逆逆の強みと弱みを確認しよう
ここでは、逆逆のメリットとデメリットをご紹介します。何が強みで何が弱みなのかを知っておきましょう!
逆逆のメリット
背中側から攻撃できる
相手が自分と同じ構えの時、逆逆は相手の背中側(外側)から攻撃できることになります。背中側からの攻撃は突きが返しにくいので対処が難しいのです。
相手が自分と逆構えの時に逆上が有効であるのと同じ理由です。
崩しに繋げやすい
相手の外を取りぶつかっていく技なので、手を回すだけで相手を倒すことが可能です。突きが決まらなかったときは崩しにかかって3ポイント狙うのもアリです。
コラム:逆逆の後の崩し方
【左前構え、1本目を右手・2本目を左手】
引き手を取ったら腰をガクンと落として右足を相手の脚の裏側に差し込みます。そして、同時に右腕を相手の胸前に差し込みます。
すると相手は、下半身は後ろから・上半身は前から押される形になるので、バランスが崩れます。
ただし、注意すべき点は、手で相手を倒す方向に押さないということです。つまり、右腕を右側に回転させるように相手を押してはいけないということです。
なぜかというと、単純にそれでは倒れないからです。
相手を押すのではなく、右腕はただ相手の胸をかすめつつ相手の後方に向かって突き出していくだけの方が崩しやすくなります。
逆逆のデメリット
キメが弱い
この技は踏み込むタイミングがありません。なので、突きのキメが弱くなり、かつ体が浮いているので、中途半端な突きでは旗は上がりにくいです。
こんな時に使おう!逆逆が活躍するシーン
ここでは、逆逆を使いたいシーンをご紹介します。
同じ構えの相手
相手が自分と同じ構えの場合(左前同士・サウスポー同士)に使うと効果的です。
理由は、同じ構えの時、この技は相手の背中側から攻撃できるからです。背中側は不意に入り込まれると対処が難しいため、優位性が上がるのです。
相手が自分より大きいとき
逆逆は少し伸び上がって相手にぶつかっていくような技なので、相手が自分と同等以上の体格の時により有効です。
逆に小柄な相手には中段を取られやすいので気をつけましょう。
以下の記事では、中段カウンターについて詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
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まとめ
今回は逆逆の動作やコツ・強み・弱み・活躍するシーンを解説してきました。ぜひ記事をよく読んで練習し、組手の試合で使えるようになってください!